【夫と死別した奥さん】ゆっくり周りに支えられながら立ち直った話

私の亡き父の実家は、私の従兄が5年前に亡くなり、今はその奥さん(独身の33歳)と一人息子が暮らしています。従兄は農協に長年勤めていましたので、従兄の奥さんとその息子さんは多くはありませんが遺族年金でなんとか暮らせていけています。

従兄の生前は3反の田圃がありました。

従兄は大腸がんで65歳で亡くなったのですが、実は悪友に誘われて、パチンコや身分不相応のゴルフに凝っており、大きな借金をかかえていたのです。そのせいで闘病中、病院の支払いに困るようになりました。そこで、従兄の奥さんが大本家へ田圃を買ってくれるようお願いし、大本家が320万円で購入してくれました。大本家の本音は自分は当時75歳にもなるので、今時田圃などは不要だし、まして大金を出して田圃を買う人などいない時代なのですが、「分家の恥は本家の恥」と言う言葉が田舎にはあるため、息子夫婦の反対を押し切って買ってやった人情深い方です。ちなみに後から聞いた話だと、大本家が不動産取得税を合わせると350万円になったらしいです。

私の家は、分家に当たります。

従兄は生前に私にも150万円を無心に来ました。私も豊かとは言えませんが、亡き父の生まれた家ですので、大本家の手前何もしないわけにいかず、なけなしの150万円を渡しました。

それで借金は大方消えたようです。

これには後日談があり、大本家は余計な田圃を引き受けたため大型トラクターを買わなければならなくなり、300万円でトラクターを購入したそうな・・・めちゃくちゃ高い田圃になりました。

現在の奥さんは?

今は従兄の家は経済的には、大分楽になりました。

しかしこのような借金の出来事から、さらには夫が亡くなった奥さんは、精神的にすごくまいっていました。

私は、昼間一人でさびしく暮らしている亡き従兄の奥さんを元気づけるため、度々奥さんの家に妻と訪ねています。女が女を捨てると実際年齢以上にふけるからお化粧したり、外へ出るようにと、誘い出しています。妻は自分の化粧品を持って行ったりしてくれています。

まだ60歳を少し出たばかりの歳で、老婆の様な恰好をしているので、買い物やドライブに誘ったり、ピザ屋へ誘ったりして、少しでも生活に張り合いを持たせようとしています。

従兄の家は山間地なので、近所の目もうるさいですがそんなことを考えていては、ますます本当の老婆になってしまいます。従兄の奥さんは、従兄には他に4人の兄弟がいるのですが、不義理をかけたと言う気持ちが強く、付き合いを積極的にはしていません。

正直最近まで気持ちも荒れていました。お世話になった人の悪口を言ったり、すぐ分かるうそを言ったりするようになっていました。

これではいけないと私は考え、素の部分まで出せる私の立場なら付き合いやすいのでしょうし、だからこそ私がサポートしてあげたいなと感じています。私共夫婦が行くと満面の笑みで喜んでくれるので、私共も嬉しいのです。

行く時はあらかじめ連絡してから、お昼のお弁当を息子さんの分と4人分を持っていくのですが、初めの頃は遠慮してありもしないお金を出す真似をしましたが、最近は素直に喜んで食べるようになりました。

家の中も従兄が亡くなった後は大分汚い雰囲気でしたが、妻が無言で片付けるようになってから、多分気が付いたのでしょう。最近は少しだけ片付いています。明るさも少しずつ良くなりました。荒んでいた気持ちも少し直ってきたようです。

立ち直るには急ぐ必要はありません。自分のペースで徐々に気持ちを整理していけば良いですし、そのために環境を整えることが大事かなと感じます。

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