【最近よく耳にする近赤外線】肌への影響やダメージは?

肌に影響を与える「近赤外線」とは

肌の老化原因の一つとして、紫外線を挙げられる方は多いのではないでしょうか?

紫外線は太陽光線の一種で、そのうち地表に届くUV-A・UV-Bを防御する目的で作られた日傘や帽子、サンスクリーン剤などは、私たちの生活の中でも随分定着してきたように思います。

さて、今回ご紹介したい「近赤外線」とは、紫外線よりもはるかに多く地表に届いている太陽光線(紫外線の約8倍)で、全太陽光線の約半分を占めています。つまり我々は毎日のように近赤外線を大量に浴びているということです。

紫外線

太陽光線は波長の長さによって区別されています。

紫外線情報 2016

紫外線は200m~400mの波長の光線で、紫外線の中でもUV-A・UV-B・UV-Cの3種類に分けられています。

そして波長が400m~760mの光線を可視光線と言います。目に見える光のことを指します。

最後に760m以上の波長の光線が赤外線です。赤外線の波長はとても長く、1000,000mm程まであるとされています。赤外線は近赤外線、中赤外線、遠赤外線の3種類に分けられます。ここで紹介する近赤外線の波長は760mm~1,400mmの間で、赤外線の中でも波長の短いものを指します。ちなみに遠赤外線は、私たちの生活において身近な光線で、こたつや岩盤浴、焼き肉の調理などに用いられています。一方、近赤外線は、主に医療用に、適切な量をコントロールした上で利用されてきました。

近赤外線がしわやたるみの原因に!

近赤外線 ダメージ

この近赤外線、紫外線や可視光線よりも波長が長いという性質があり、そのため、紫外線よりも肌の奥深くまで到達します。

波長が長い光線ほどオゾン層を突きぬけ、地球上に入ってきやすいです。肌へのダメージは波長が短い光線の方が強いですが、肌の奥まで達するのは波長が長い光線なのです。

近赤外線

ちなみに夏に日焼けをするのは、紫外線のみの情報ですが「UV-A20%、UV-B80%」とされています。

UV-Bが地上に達するのは全紫外線量の5%と少ないですが、UV-A以上に人の皮膚に入り込むとDNAを傷つけてしまいます。そのためオゾンの濃度が減少すると、人体への悪影響が大きくなるのです。日本の上空は、1年を通してオゾン層は安定しているので、UV-Bが地上に到達する量は、紫外線量全体が多くなる夏に増えてきます。日焼けサロンのマシンはUV-Bの波長の紫外線を使っています。そのため赤くならず綺麗な褐色の肌を得ることができるのです。

こうして見ると、近赤外線は肌の奥まで浸透するとは言え、肌へのダメージが弱いため、

「肌へダメージが強い波長が短い紫外線(UV-B)にだけ注意しとけば良いんじゃ!?」

と思われがちですが、様々な研究結果から近赤外線も、

「紫外線と同様に”光老化”を促進する働きがある」

ことが分かってきています。

光老化とは、

長い期間、紫外線に当たることによって徐々に蓄積されて起こる肌の変化(老化)。

研究結果には以下のダメージを加えると記されてあります。

皮膚の細胞層にまで到達した赤外線は細胞内のミトコンドリアに影響を与え、細胞内に『活性酸素』を生成させる働きがある。細胞内に放出された活性酸素は、DNAを破壊したり、周囲のタンパク質を攻撃したりと細胞全体に悪影響を及ぼします。

このように紫外線は肌の一番外側の表皮層やその下の真皮層の途中まで届いて付近の細胞に影響を与えるのに対し、近赤外線は、真皮層の一番奥底まで届き、しわやたるみの生成に大きく影響を与えると言われています。紫外線より波長が長い分、エネルギーは弱いと言えるのですが、とにかく地表に届く量が多いため注意が必要なのです。

赤外線の影響が出るのは数年~数十年という長期の蓄積があればですが、

「決して無視できるものではありません!」

紫外線ケアと同時に近赤外線ケアをすることは、肌を老化させないために大変有効なのです。

具体的な近赤外線対策とは?

紫外線 肌 老化 対策

残念なことに、紫外線対策用のサンスクリーン剤は、近赤外線には効果がありません。専用の製品を使う必要があるのです。研究が始まったばかりで流通量はまだまだ少ないのですが、先日、一部の国内大手化粧品からも近赤外線用製品が販売され始めました。紫外線用スクリーン剤もそうですが、個人により肌に合うもの合わないものがありますので、今後多くの製品が市販化されることが望まれますね。

 

 

また抗酸化成分の化粧品を塗るのも効果的です。

抗酸化成分といえば例えば

  • ビタミンC誘導体(リン酸アスコルビルMgなど)
  • フラーレン
  • 白金ナノコロイド
  • プラセンタエキス
  • 還元型コエンザイムQ10
  • アスタキサンチン

などがあり、日焼け止めと併用して使用するのがおすすめです。

さらに日傘や衣類、ストールや手袋などにも一定の効果があるといわれています。できれば近赤外線対策専用のものが望ましいのですが、直接肌を露出しないことでダメージを軽減させることができます。更に、日頃から肌を健康な状態に保っておくということも大切です。近赤外線は水分に吸収されるという性質があり、適度に保湿された肌は、そうでない場合より影響を受けにくいと言われています。

まとめ

近赤外線とは

近赤外線は、私たちにとって良い側面と悪い側面とを持ち合わせています。

真皮層の奥底の細胞にまで影響を及ぼすため、必要以上に浴びればしわやたるみといった肌の老化の原因になる一方で、その真皮にまで直接働きかける力を使い、美容外科では肌の若返りレーザーとして用いられていたりもします。不思議な感じがしますが、それは皮膚がんを誘発する作用のある紫外線と、その紫外線を浴びることで身体の中に生成されるビタミンDが発がんを抑制する…といった現象にも言えることで、大事なことは、浴びる量を適正にすることなのです。健やかな肌の為にまだまだうてる対策があるのです!今後の研究に期待したいですね。

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